重なっていく

三好 賢聖

東京大学大学院 工学系研究科 航空宇宙工学専攻
知能工学研究室

チクタクと回る針が、静かに水面を揺らす。私たちに見えている水面の振る舞いとは、過去から現在にかける、波紋の連続的な重なりである。時々刻々と変わるその時計の表情が体現するもの、それは「重なっていく時間」そのものなのかもしれない。