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ムービックキューブ
「ひとりでに回るルービックキューブは作れるか」 はじめは単純な問いでした。作者の専門はロボット。見た目こそシンプルなエンターテイメントロボットですが、その設計・制作は実にチャレンジングなもので した。「高度に発達した科学は魔法と区別がつかない」という言葉があります。見た目は単純、しかし見えない内側には技術の結晶がある。この作品は、そんな 魔法に少しばかり近づけたのではないでしょうか。
この作品は、作者が2年前に一度制作を挫折したものです。Revenge――これは、作者にとっての雪辱戦です。
稲葉 翔
東京大学大学院 情報理工学系研究科 知能機械情報学専攻 修士1年 國吉・原田研究室所属
専門は画像認識。 実世界の複雑さと人間の認識性能に頭を抱えながら知的システムについて日々考えています。 元人力飛行機パイロット・電装担当。